The Hollowed - "So Far From Solitude"

CDレビューなるものは、本当ならば発売直後くらいに書くべきなんだろうなあと思いつつ、
7月22日に発売されたThe Hollowedの"So Far From Solitude"のレビューです。
The Hollowed - "So Far From Solitude"
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2011年にカリフォルニアで結成されたポストハードコアバンド、
The Hollowedの発表済みEP2作品を1枚に収録した作品となっております。
(はじめの3曲と10曲目が2nd EP、それ以外が1st EP収録の曲です。)
ちなみにジャケットの「虚ろ」はもちろんミスプリントではなく、
バンド側が日本好きということもあり、「クールだろ!」と入れてきたらしいです笑。

さてそんな彼ら、自称ジャンルとしてはポストハードコアですし、
音楽性としてももちろんポストハードコアに該当するとは思うのですが、
昨今の界隈の音と比べると、クリーンパートの比重がかなり高くなっております。
そのうえ、メタルコアっぽい雰囲気もあまり感じられず、
むしろ00年代中期~後期くらいのスクリーモ/エモロックに近い気がします。

ものすごく大雑把に捉えると、
スクリームパートは10年代のポストハードコア、
クリーンパートは00年代中期以降のスクリーモ、
みたいなバランスになっているというような感じです。
この曲なんて、クリーンパートで一気にポップなメロディーになりますしね。

もちろん、クリーンパートの比重が高いポストハードコアバンドが
他にいないというわけではありません。
例えばSecretsなどはクリーンの比重が高いですし、
クリーンパートのメロディーはかなりポップになっています。
ただ、The Hollowedのほうがより00年代的な雰囲気が強いように感じます。
The Hollowedの音には結構湿っぽさがあるんですよね。

帯に「過去と未来を繋ぐ」と書かれているのは、
「過去=00年代スクリーモ(エモも含む、かな?)」と
「未来=10年代以降のポストハードコア」を繋ぐ、ということなのでしょうかね。
ぜんぜん違うのかもしれないけど……笑。

というわけで、00年代中期以降のスクリーモ/エモロックが好きだという方、
ポストハードコアにはメロディーが足りないと感じている方にオススメです。

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